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【FX】政策金利は予想外の上昇も、トルコを取り巻く環境はまだ厳しくリラは再度下落

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9/13に政策金利が発表され、市場予想を大きく上回り6.25%の引き上げを発表しました。

これにより一時的にトルコリラが息を吹き返しましたが、一時的な上昇に留まりました。

個人的には市場予想程度以下を想定しており、失望売りの準備をしていたので空振りに終わってしまいました。

しかし中銀発表の時は激しい乱高下+スプレッド拡大で手を出してもいいことないことを改めて見せつけられました。

 

利上げが行われたものの、諸々積み上がっている問題が解決されたわけではないため、今後のトルコリラも引き続き弱い展開となりそうですが、さすがにショートのコストが高くなってきたため、

ジリジリとトルコリラ高→突発的な事象に反応して短期的にトルコリラ安

といった展開が繰り返されるのでは?と思います。

 

 

 

 

 

トルコの現状

トルコが抱える問題について紹介した過去記事について、悪化したのか良化したのかまとめてみました。

 

  状況 概要
エルドアン大統領の強権政治

(変わらず)
利上げを実行した中銀を非難
また、経済への介入を継続
トルコ中央銀行の独立性
↗︎
(良化)
大統領の圧力に屈せず大幅利上げを実施
アメリカとの関係性
各種問題は解決せず(交渉中?)
トルコ経済状況
↗︎
貿易赤字は継続するも、
鉱工業生産指数は良化

 

 

エルドアン大統領の強権政治

9/13 :エルドアン大統領は、トルコの政府系ファンドの経営陣を刷新し、自ら会長に就任しました(出所:Bloomberg)。

このファンドは複数のトルコ国営企業の株を持っているようですが、民間企業ではなく国営企業の議決権をエルドアン大統領が間接的に得たという程度で大きな話にはなっていません。

 

9/14:トルコ中央銀行が利上げを行ったことに対し懸念を表明しました(出所:Reuters)。

中央銀行に対する圧力は今後も続く懸念があり、今回の利上げで一安心とはいかなさそうです。

 

9/17:野党が持っているトルコ最大の銀行の株式を政府に移管するよう求めました(出所:Bloomberg)。

こちらは上場企業の株式ということだからか、リラ安を招きました。

 

引き続きエルドアン大統領の経済介入の動向には注意が必要です。

 

トルコ中央銀行の独立性

上述した通り、中央銀行は引き続きエルドアン大統領の 圧力にさらされ続けることになるとは思いますが、

一方で、圧力があった中で大幅利上げに踏み切ったということは、大統領の圧力を乗り越えてのことですから、この点はかなり安心感が高まったのではないでしょうか。

若干時宜を逃した感もありますが、とはいえ「やるときはやるぞ」ということを示せたのは大きかったように思います。

 

アメリカとの関係性(ブランソン牧師問題など)

いまのところブランソン牧師が解放されたという話にはなっていません。

前回記事でまとめた際には、トルコがイラン・ロシアと接近していることでアメリカとの対立が深まっているといったことを記載しましたが、

トルコはイラン・ロシアとシリア問題で対立の様相を見せ(出所:JETRO)、アメリカとの距離感を見直す(関係改善する)必要が出てきているかもしれません。

そうだとすると、ブランソン牧師の解放が見えてくる(=経済制裁の解除?)かもしれません。

 

一方、トルコとロシアはシリア問題で一定の譲歩に至り、引き続きトルコとロシアは接近を続ける可能性もあります(出所:日経新聞)。

それをアメリカがどう受け止めるか、またトルコはアメリカとの関係改善に動くのか、引き続き流動的であり、楽観はできない状況です。

 

トルコ経済状況

トルコ経済自体はリラほど悲観的な状況にはなっていません。

  • 7月鉱工業生産(前月比):+3.5%(予想-1.0%/前月-2.0%)
  • 4-6月GDP(前年比):+5.2%(予想+5.3%/前月+7.3%)

 (出所:ヒロセ通商

個人的にはGDPはもっと悪くなっているかと思っていたのですが、意外と(?)昨年より成長しています(日本は同時期で+0.7%)。

 

とはいうものの、トルコは燃料を輸入に頼っており、リラ安では輸入コストが上がることを意味しており、今後実体経済に悪影響が出てくる可能性も留意する必要があるのではないでしょうか。

 

ちなみに下にもありますが、LION FX(ヒロセ通商)はEURTRY、TRYJPYの取り扱いがあり、かつトルコの情報も(日本語で)とれるのでオススメです。

 

トルコリラのスワップポイント

 

ユーロトルコリラはかなりの金額ですが、価格の上下動が激しく、スプレッドも急拡大することも考えると、リスクは高めです。

トルコリラ円は大体どこも同じくらいで100円前後です。

トルコリラが不安定な状態なので、1日1万通貨あたり100円はちょっと不安ですね…

 

FX業者

通貨ペア

スワップポイント
(1万通貨あたり)

Saxobank

EURTRY

771.37円(9/14時点)

Saxobank

TRYJPY

108.0円(9/14)

OANDA

EURTRY

683.46円(直近値)

OANDA

TRYJPY

91.82円(直近値)

AVATRADE

EURTRY

73.4円
(直近レートで試算)

LION FX

EURTRY

106.2円(9/19時点)

LION FX

TRYJPY

96円(9/19時点)

みんなのFX

TRYJPY

100円(9/18時点)
※100円固定とのこと

SBI FXトレード

TRYJPY

86円(9/18時点)

 

 

 

チャートの状況

TRYJPY(トルコリラ円)のチャート

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(チャートはSaxobank

右から4つ目の陽線が9/13の政策金利発表です。

オープンが17.5円でクローズが18.3円なので、市場は発表そのものはポジティブに受け取ったようです。

しかしその後は3日連続陰線となりそうで、13日の陽線が帳消しになりそうです。

やはりトルコをとりまく環境を打開しないことにはなかなかリラが継続的に上がることはなさそうな雰囲気です。

一方、MACDは買いシグナルのようですが、チャート的にはちょっと怖い感じです。

これを買いている時に17.5円を下回ってきたので、まだ下げる可能性もあると思っています。

 

EURTRY(ユーロトルコリラ)のチャート

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こちらは景色が反対になっていますが、13日に大きな陰線が出て、その後はユーロが買われ、トルコリラが売られ続けています。

なお、13日の上ひげはスプレッドが大幅に広がった影響もあります(一時8,000pipsくらい行ったような気が・・・)

下値は切り上がってきておりまだちょっと売りにポジションをよせるのはリスクです。

チャート的には90日移動平均線との乖離がかなり大きくなっている(20%以上!)ので、大きな反落があってもいいようには思うのですが・・・(反落があったとしても所詮は調整でしょうが)

 

最後に

中央銀行の決意とも取れる大幅利上げによって一瞬リラは強含みましたが、結局は利上げ前の水準に戻ってしまいました。

リラがかつてない安い水準なので、どこかでリラを持ちたいとは思うのですが、、タイミングが難しいです。

 

 

EURTRYの取り扱いのある取引所

EURTRYの取り扱いのある取引所はそう多くはありませんので、すでに口座をもっているところや、キャンペーンのあるところで口座を開いてしまうのが良いかと思います。

過去の紹介記事はこちら

 

   → 過去の相場変動時も良い対応していただきました(過去記事

   → アブレッシブ指値にはまりました(過去記事